【重要な免責事項】本記事は、公開情報をもとにした個人的なシミュレーション・メモであり、特定銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。記載された取引ルール・価格帯・株数はすべて「もしこう組むなら」という一例です。実際の投資判断・注文・損益・税務その他について、当サイトおよび筆者は一切の責任を負いません。空売り・信用取引は元本超の損失リスクを伴います。必ずご自身の判断と自己責任で、利用中の証券会社の最新ルール・規制・在庫状況をご確認ください。

2025/11/25(火) アルゴグラフィックス(7595)空売り「一本化プラン」シミュレーション

ここでは、信用余力 100 万円を前提に、アルゴグラフィックス(7595)1銘柄に絞った空売りシナリオをまとめています。
テーマはあくまで「統計と需給をもとに、どこまでロジックで組めるか」であり、「こうすべき」という話ではありません。


1. 7595 を候補にした理由(統計+需給の整理)

(1)SBI トレードチャンスの売りシグナル

SBI「トレードチャンス」夕刊(2025/11/24 公開・11/21 終値ベース)の
本日の売りシグナル TOP5の中で、アルゴグラフィックス(7595)が勝率 1 位に位置づけられています。
参考:本日の売りシグナル TOP5 – SBIトレードチャンス

個別ページの統計(過去 1 年):
7595 アルゴグラフィックス – 売りシグナル詳細

  • シグナル出現回数:17回
  • 成績:15勝 / 2敗(勝率 88.2%)
  • 同条件での5営業日後平均騰落率:−4.2%

統計だけ見ると「売りシグナルの中では、上から数えた方が良いグループ」に入っている銘柄、という位置づけです。

(2)直近の値動き(11/21)

11/21(金)の四本値は以下の通りです。
参照:Yahoo!ファイナンス 時系列

  • 始値:1,486円
  • 高値:1,556円
  • 安値:1,482円
  • 終値:1,552円(前日比 +5.7%)
  • 出来高:347,300株

ポイントは、前日比 +5%超の陽線かつ年初来高値更新(1,556円)、というところ。
「上に走ったあとで売りシグナルが点灯している」=反落狙いの典型パターンとみなせる状況です。

(3)信用残・空売り状況

信用と貸借の状況をざっくり眺めると:

  • 東証信用残(11/14 週)
    出典:松井証券 7595 情報

    • 信用売残:13,300株
    • 信用買残:114,400株
    • 信用倍率:8.60倍(買い長)
  • 日証金(2025/11/20 時点)
    ※数字は karauri.net 経由の参照

    • 信用売残:20,300株
    • 信用買残:20,300株
    • 逆日歩:0円(直近数日も 0)
  • 機関の空売り残高
    karauri.net 7595 上は「機関の空売り情報は見つかりませんでした」と表示されており、
    少なくとも公表ベースでは目立つ大口ショートは載っていない状態。

まとめると:

  • 統計勝率:15勝2敗・5日 −4.2%と数値上は優位
  • 直近で5%超の急騰+高値更新で高値圏に位置
  • 信用倍率は8.60倍の買い長で、崩れたときに売りが加速しやすい構造
  • 直近の逆日歩は0円、機関の大口ショートは目立たない

ざっくり言えば、「個人の買いで溜まりつつ、高値圏にいるところを、統計的に優位なルールで“売る側”に回る」というイメージのシミュレーションです。


2. 建玉サイズ:信用余力 100 万円フルベット想定

(1)1単元の金額と上限感

基準価格として11/21 終値 1,552円を採用します。
出典:Yahoo!ファイナンス

  • 1単元(100株)= 155,200円

信用余力 100 万円を「建玉額の目安の上限」とすると:

  • 6単元(600株):約 931,200円
  • 7単元(700株):約 1,086,400円(100万超え)

シミュレーションとしては、600株(6単元)までを“ほぼフルベット”とみなす形にしています。
(実際に建てられる上限は、保証金率や評価損益によって変動します)

建玉案(シミュレーション):アルゴグラフィックス(7595) 空売り 600株


3. INタイミング(2025/11/25 のルール案)

ここからは、11/21 の終値 1,552円/高値 1,556円を基準に、
「今日 11/25 の寄り付きからどう動いたら、どこで売りたいか」というルールを文字化したものです。

基本方針

  • 寄り付き〜9:05 はノートレード(監視のみ)
  • 9:05〜9:30 のあいだで、以下の条件がそろう場面だけを狙う:
    • 株価が当日 VWAP の下で推移している
    • 1,552円(11/21 終値)を明確に回復できていない
    • 5分足ベースで戻り高値が切り下がっている

この 3 点が揃ったタイミングで、初めて「戻り売りシナリオ」を考える、というイメージです。


パターンA:寄りやや高め → 失速(理想形)

  1. 寄り付きが1,550〜1,570円ゾーン(前日終値〜やや上)でスタート。
  2. いったん1,560〜1,570円程度まで買い上がるが、
    • 11/21 高値 1,556円を明確に超えられない、もしくは一瞬抜けてもすぐ割り込む。
  3. その後、当日 VWAP を上から下へ割り込み、再び1,550円割れを試す。

INルール(シミュレーション):
5分足で、直近の戻り高値がはっきりと出来上がったあと、1,550円を割り込んだのを確認
そのうえで、1,545〜1,540円ゾーン600株の空売りを入れるイメージです。
(実際には、板の厚みやスプレッドを見て、成行+指値を組み合わせる前提)


パターンB:ギャップダウン → 戻りを売る形

  1. 寄り付きが、いきなり1,520円以下へギャップダウンしてスタート。
  2. この場合は寄り成りでは飛び乗らず、まず1,530〜1,550円付近への戻りを待つ。
  3. 戻り局面で、
    • 5分足の高値が切り上がらず横ばい〜切り下げになっている
    • 当日 VWAP に届かないまま失速している

INルール(シミュレーション):
「戻り天井」が見えたら、その−5〜−10円あたりで売りを検討。
例:戻り高値が 1,545円で固まったと判断 → 再下落で1,540円割れ確認600株 IN、というイメージです。


4. 逆指値(ロスカット)と利確ライン

(1)ロスカットの水準

中型株ということもあり、ここでは「前回高値+0.8%」くらいを許容として設定しています。

  • 11/21 高値:1,556円
  • 1,556円 × 1.008 ≒ 1,568円

シミュレーション上の逆指値:
1,568円に 600株すべての逆指値買い戻しを置く想定。

例として、平均約定価格を1,545円と仮定すると:

  • ロスカット:1,568円
  • 1株あたり逆行幅:+23円
  • 600株 × 23円 ≒ 約 13,800円の損失

このくらいのリスクレンジを、1〜1.5営業日程度の「統計狙いのショート」として許容するかどうか、という前提です。


(2)利確ターゲット(5日後平均 −4.2%ベース)

トレードチャンスの 5営業日後平均は−4.2%。これを 2段階に割って使います。

基準は 11/21 終値1,552円です。

利確①(T1:半分利確ライン)

  • 目安:平均 −4.2% の半分 −2.1%
  • 1,552円 × 0.979 ≒ 1,519円

シナリオ上は、1,520円前後を T1 として:

  • 1,520円到達で 300株を利確(600株 → 300株)
  • 残り 300株の逆指値を建値(平均約定)まで引き下げて「残り玉では損失が出ない」状態にする

利確②(T2:残り全利確ライン)

  • 目安:前日終値から−4.2%付近
  • 1,552円 × 0.958 ≒ 1,487円 → 端数を丸めて1,490円を目安に設定

シミュレーション上は:

  • 1,490円近辺で残り 300株を全利確というイメージ。
  • 板の雰囲気次第では、1,500円割れの勢いが弱い場合に、1,495〜1,500円あたりへ少し手前に指値、といった微調整もあり得る、という前提です。

5. 数字だけもう一度まとめ

銘柄・統計

  • 銘柄:アルゴグラフィックス(7595)/東証プライム・情報通信業
  • SBI トレードチャンス(売りシグナル)統計:
    • 直近1年:15勝 / 2敗(勝率 88.2%)
    • 5営業日後平均:−4.2%
  • 株価(11/21):
    • 高値:1,556円
    • 終値:1,552円(+5.72%)
  • 信用・空売り:
    • 信用倍率:8.60倍(買い長)
    • 日証金売残:20,300株/買残:20,300株
    • 逆日歩:直近 0円
    • 機関空売り:公表ベースでは大口残高なし(karauri.net 表示)

ポジション案(信用余力 100 万を前提にしたシミュレーション)

  • 建玉:空売り 600株
  • IN:
    • パターンA:寄り高→失速 → 1,545〜1,540円で 600株
    • パターンB:ギャップダウン→戻り売り → 同水準を想定
  • 逆指値:1,568円(前回高値 1,556円+約 0.8%)
  • 利確①:1,520円付近で 300株
  • 利確②:1,490円前後で残り 300株

6. リスクと注意点(もう一度)

  • 信用取引+空売り+ほぼフルベットという前提は、価格変動次第でダメージが大きくなりやすい構成です。
  • ここに書かれているのは、公開データ(SBI トレードチャンス/株価/信用残 等)をもとにした「もしこう組むなら」というシミュレーション例であり、
    読者に特定の取引を行うよう促す投資助言ではありません
  • 実際に注文を出す場合は、必ずご自身で:
    • 利用している証券会社での信用余力の定義・保証金率
    • 信用売り在庫の有無
    • 売買停止・売禁・増し担保などの規制状況
    • 逆日歩(品貸料)や金利

    を確認し、無理のないポジションサイズに調整してください。


7. 参考リンク

あらためて、本記事はシミュレーションの共有です。実際の売買にあたっては、ご自身のリスク許容度とライフプランに照らして慎重に判断してください。