人は暇になれば
コンプレックスや、自身のダメなところ探しを始めやすいものです。
ある障害による引きこもりはより自己否定感を強めていく。
というのは心理学上でも明らかにされています。
その理由は
自身と向き合う時間が多くなるからです。
「下手な考え休むに似たり」とは違います。
誰かと比べて
自身の至らなさ、不甲斐なさ、愚かさを知って 嘆きがちです。
だからこそ、巷書店に溢れる自己啓発書は後を絶ちません。
そういった需要があるからです。
私もたくさんの啓発書(1000まではいってませんが数百冊は読みました。世の中には啓発書だけで数千冊も読む方もいます。)を読みましたが
どれも似たようなことが書いてあります。(全てとはいいませんが)
例えば、「7つの習慣」という本をご存じでしょうか?
漫画にもなり、かなり知名度の高くなった本で、あらゆる会社の研修でも用いられるほどだそうです。
実はこの本は目新しい本でもなく
スティーブン・R・コヴィーさんによって書かれ1996年に出版された書籍。原著の初版は1989年です。
それでもなお、語り継がれるほどの名著であるということは、受け継がれていくだけの理由が詰まっているのでしょう。
(私が本書を購入したのはBookOffで100円で売っていた時でした。)
確かに第7の習慣の「刃を研ぐ」という項目は10年以上たった今でも頭の片隅にあります。
そうして、自己研鑽に費やす日も確かに重要です。
ですが、それだけでつまらない。
率直に言えば、そう つ・ま・ら・な・い のです。
良いか、悪いかではありません。
体にイイものを食べるのは大切なことですが
時にジャンクなものを食べたくなるのもまた人間です。
今回は、私が実際に買って読んでおもしろかった
「クレイジー」な
ちょっと
「イッちゃってる」本をご紹介します。
※ 肌に合わない方は無理をなさらず、ご購入は自己責任でお願いします。
☟それではどうぞ☟
海外クレイジー紀行 著:八雲 星次
ドキュメンタリーの旅小説です。
知る人ぞ知る旅小説の「深夜特急(全6巻セット)」とは違います。
この著者のすべては自業自得なのだが、その破滅的だけどどこか応援してしまいたくなる
Crazyな旅の手記。
ホント自殺願望でもあるのかと思ってしまいたくなる内容だが
この著者が旅の途中で出会う人たちが著者をもしのぐ「コイ人」で
その人たちとの会話の内容が一逸
ざっくり著者の旅路を一部抜粋すると
- 「韓国で全裸のゲイに襲われる」
- 「ピラミッドに登ってリンチされる」
- 「ラオスでマリファナ所持で捕まる。(※)」
- 「シリアの売春宿で恐喝される」
※ ラオスではマリファナ(大麻)は「合法」という風潮があるが違法。ただ日本人観光客は手に入りやすいらしい。。。。
こんな感じ。もうCrazy以外の何物でもない。
人格改造マニュアル 著:鶴見 済
こちらはかなり危ない書籍です。
まえがきを引用します。
1.本書は自殺もせずになんとか生きていくための実用書である。
2.そのための手段として、ここでは脳をいじって人格や性格を使い分けたり、まったくの別人格になって一からやり直したりする方法を紹介する。
3.人格を変える方向としては、おおまかに分けて「元気になる・覚醒する」「明るくなる」「落ち着く」。
4.脳をいじる手段としては「クスリ」「洗脳」「サイコセラピー」などを挙げた。
5.実用書としての機能を充実させるため、各項目末には「精神病院リスト」などの、本文中で紹介した方法を実践に移しやすくするためのリストを極力添えるようにした。存分に活用していただきたい。
まえがきでコレです
レビューの高評価も多いこともさることながら
内容はびっしりです。調査・探求 文章力がものすごく情報量としても豊富で
具体的な薬物名称やその成分にまで触れています。
▼ 紙媒体(文庫) ※kindle版はありません。(知名度もかなり低いです。)
本著者は東大出身という肩書を持っていて
ウルトラヘブン 著:小池 桂一
これは、知る人ぞ知るトリップ漫画。
よく都心部のヴィレバン(ヴィレッジヴァンガード)なんかに置いてある。
2015年5月現在で既刊は3巻。
で、、これがまたすごい描写。
良く言われるのが、
薬物を使用したときのトリップした景色を描写しているみたいで
見ていて気持ち悪くなる。
私の個人的な感想で言えば、
初めて見た美術作品!
人物や背景描写もとても細かく、手抜きがない。
あの大友克洋さんの「AKIRA コミック 全6巻完結セット (KCデラックス)」を彷彿とさせるが、やはり別物。
主人公が漫画の中で、極上品
良く読み返しては楽しんでいます。その独特の世界観に魅了されっぱなしです。
いかがだったでしょうか?
どれもこれも、間違いなくイッちゃってます!
時折、読み返してはのめりこんでしまう書籍です。
しかしその内容の一部 or 大部分は 実際に行動には起こせない、、、、、、、、
「ダメ、絶対!」