昨今、「やりがい」という耳障りの良い抽象的なスローガンをエサにして
金銭的な報酬を抑制する雇用形態が実在しています。
プログラマ、アニメのクリエーター、芸能プロモーション事務所 etc
人が抱きやすい、「夢」という情動につけ込んで
経済的にチャリンチャリンの仕組みを作る という
ビジネス戦略です。
しかし、これらは本来
個人では形成しにくい労働環境の提供や、人脈形成を通してビジネスマッチングをする。
というメリットもあるので、一概に金銭的な事柄だけではないのも事実です。
(そもそも個人でやれることなど限られています。組織だからこそ可能性が広がるのもまた事実です。)
そんな渦中、厚労省から下のような告知がありました。
よく見てみてください。
↓ クリックで画像拡大
ざっくり説明すると以下のようなことが書かれています。
最近学生がアルバイト条件を確認せずに応募することで
(上述した「やりがい搾取」のような)ブラック雇用形態が成り立ってしまっています。
そこで厚労省が労働条件の確認を促すよう展開を進めていくための
キャラクターデザインを募集します!
とういうものです。
これ自体はとても支持したい告知ではありますが
その募集要項が「やりがい搾取」に当てはまってしまっています。。。。
上画像 募集要項一部抜粋
・一切の権利は厚生労働省に帰属
・金銭的な報酬は一切なし。記念品贈呈
もはやシャレです。
「労働条件確認」を促す告知内で「労働条件確認」の必要がある状態です。
情報拡散を狙っての事でしょうか?
最近では「あえて間違えた(デマ)」情報を用いて、情報拡散を企む方もいます。
確かに、金銭的報酬が発生しなくても「厚労省のキャラクターデザインに抜擢」という実績がつけば
それが金銭につながってくるかもしれません。
しかし、
その作業にかかる労力を考えれば
報酬無しは「ブラック」と断言できます。
「名声」や「実績」は間接的に利益になりますが
そこばかりに目がいかないよう注意しましょう。
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